中医学とは、中国固有の伝統医学の事を言います。日本では「漢方」と言った方が一般的だと思いますが、「漢方」という言葉は和製用語で、「蘭方（オランダ医学）」「和方（日本独自の医学）」に対して造られた言葉なのです。
したがって「漢方」も「中医学」も中国伝統医学のことを指し、日本と中国で言い方が違っただけという事になります。
ただし、元は中国で発祥した医学でしたが、それぞれの国において、独自の展開をみせて伝わったために、「日本の漢方」と「現代中医学」とでは考え方に若干の違いが発生しています。
中医学の治療の特徴は、診断によって病気の原因と経過を明らかにし、それに基づいて、治療法と方剤が決まるところにあります。
一方、日本には、中医学を本に作られた漢方医学があります。診断の結果をもとに、古人の経験にしたがって病気のパターン分けをおこない、症状に対応した漢方薬で治療を行うところが中医学と異なる点です。
日本漢方は、"傷寒論（しょうかんろん）"を中心とした随証医学で、病態＝処方と言う短絡的なものですが、中医学は、八綱弁証、六経弁証、衛気営血弁証、気血弁証・臓腑弁証、病邪弁証、経絡弁証など特有な理論があり、この理論を系統的に、総括統合して構築された一大医学体系であり、この理論をもとに、病因を把握して治療に当たります。日本漢方と中医学では、治療効果にも、格段の差があるのは当然と言えます。
中医学は、人間が不快・苦痛に思ったり変だと感じる「自覚・他覚」の症状をもとに、病気をとらえ、数千年にわたって経験を繰り返し積上げて、自然界の草根木皮を用いた治療体系を形成しました。人間という生き物にとって自然な治療医学であり、ずっと昔に創作された「方剤」が現代でもそのまま有効に働くところからも、病気のとらえ方の正しさが証明されます。
西洋医学は発病物質や臓器の病理変化に依拠した診療医学で、とくに測定値や検査を重視し症状をほぼ度外視する傾向にあると思います。診断・治療の体系が、全く異なる両医学を安易に結びつけ、西洋医学的病名と特定の漢方薬を結び付け、「慢性肝炎には小柴胡湯」といった治療がまかり通っていますが、何らかの誤解が招いた間違いであり、有効なことがあっても、危険性の方が多いと考えられます。
中医学では、「証（ 本人が訴える症状や、検査や診察によって分かる状態、体格、その人の個人的な特徴を総合的に判断して得られる情報 ）」から病気の診断と治療を行います。自覚症状や体に現れた変化、舌・脈の状態などを総合して方剤を選びます。西洋医学によって多くの病気が克服される一方で、成人病や慢性病のように複数の原因が絡み合って起こる治療の難しい病気が増えています。
このような状況の中で、西洋医学とは異なる角度から病気を治療することの出来る中医学が注目されています。
漢方薬は人体の偏向是正（偏りを修正）するお薬ですから 弁証施治（体質や病因）を間違えると、買えってかえって調子が悪くなることがあります。 このことを誤治と言います。私達は誤治が起こらないように充分な研究をしています。
現在、保険で使える漢方薬は、おおよそ210処方。病気に対して用いるには、全然足りないのが現状です。したがって相談薬局では、病院でうまくいかないお客様に対してご相談に応じています。
素肌を美しくしたいという女性の願いは今も昔も変わりません。
ほとんど素肌を美しくするために邪魔をしている要素はストレスによる興奮の熱と甘いものや香辛料系の食べ物が原因ですが、今回は乾燥肌に外用の誰でも使えるクリームについて書きたいと思います。
最高級クリームの基材には通常スクアレンが使われるのは知る人ぞ知る事実ですが、この最高級クリームの基材が私達の薬局にはあります。
一般の商品ではお客様に高級感を与える為に包装や容器のデザインにお金をかけていますが、その本質に迫る核になる部分のものが手に入るのですから後は自分が気に入っている保湿クリームに混ぜて使うか、或いは先にスクアレンの基材を肌につけてからその上に保湿のクリームをかぶせてぬって頂ければその保湿効果を十分に発揮してくれます。実際に来店された女性のお客様に使って頂いても評判のほどは悪くありませんでした。
スクアレンの特徴としては１秒間に鉛の玉に２ミリも入っていくだけの浸透力がありますので、保湿剤との組み合わせは非常によいことは誰もが認める事実でもあり、化粧品を扱うところであれば文句のつけようのないことです。
私達の薬局にその商品を置いている理由は何も化粧品に使うことではなく、このスクアレンの浸透作用を利用して爪水虫の薬剤を中に届かせる目的で置いております。一昔前には爪の水虫は治らないとされており現在では内服の水虫薬が出ておりますが、副作用の心配もあり敬遠されているので外用剤との組み合わせを考えて使っています。
そのおかげで不治の爪水虫はかなりの確率で治るようになりました。ここで知識のない方へ書いておきますがスクアレンという物質は生成度の高いものを使っており安い値段のスクアレンとは違います。安い値段で売っているスクアレンは生成度が低いので安いのですが発ガン性の物質が微量含まれる為に内服をする場合には特に注意が必要です。
純度の高いスクアレンの特徴は少し生臭い感じがあるのがその特徴で臭いのしないスクアレンは精製度の低いものであるという特徴があります。
実際に女性の顔などに塗る際には、もともとスクアレンという物質は体内にあるものなので浸透作用があっても何の問題もありませんのでご安心下さい。
